翻訳者が教える英語読解!レオナルド・ディカプリオのアカデミー賞受賞スピーチを読んでみよう!《後編》

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先日行われた2016年のアカデミー賞授賞式。俳優レオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を受賞しました。ここでは、前編と後編に分けて、環境問題にも言及して話題となった彼のスピーチを対訳をつけながら紹介。現役翻訳者が、解説をつけながらご紹介します。

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前回の記事:『翻訳者が教える英語読解!レオナルド・ディカプリオのアカデミー賞受賞スピーチを読んでみよう!《前編》』

And lastly, I just want to say this: Making The Revenant was about man's relationship to the natural world.

「そして最後に、これだけ言わせて下さい。映画・レヴェナントの制作は、人間と自然界との関係について(を考えること)でした。」

ここでの「man」は「男」という性別としての「man」ではなく、「人間全体」を指す「man」です。

「relationship」は「関係(性)」という意味の単語です。

A world that we collectively felt in 2015 as the hottest year in recorded history.

「(その世界とは)2015年、我々が共に、歴史上最も暑い年として感じた世界です。」

「collectively」は副詞で「共に」「集団的に」といった意味。ここでは、先ほど述べた「自然界」について、どのような世界なのか、具体的に説明しています。

Our production needed to move to the southern tip of this planet just to be able to find snow.

「私達の制作(チーム)は、雪(がある場所)を見つけるためだけに、この地球の南端まで行く必要がありました。」

「need to」は「~する必要がある」という意味。

後半に出てくる「to」以降は不定詞で「~するために」という意味ですが、これに「just」がついて「~するためだけに」という強調された形になっています。

Climate change is real, it is happening right now.

「気候変動は事実であり、今まさに起こっている(ことな)のです。」

It is the most urgent threat facing our entire species, and we need to work collectively together and stop procrastinating.

「それ(気候変動)は我々すべての種が直面している差し迫った脅威であり、我々は一体となって共に行動し、先延ばしすることをやめる必要があります。」

ここでの「それ(it)」は気候変動のことを指しています。

「urgent」(発音はアージェント)は形容詞で、「切迫した」「緊急を要する」という意味。

「procrastinate」はややレベルの高い動詞で、「ぐずぐずする」「後延ばしする」という意味です。

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We need to support leaders around the world who do not speak for the big polluters, but who speak for all of humanity, for the indigenous people of the world, for the billions and billions of underprivileged people out there who would be most affected by this.

「我々は、大いなる汚染者を擁護するのではなく、すべての人間のために、世界中の先住民の人々のために、そしてこれによって最も影響を被ることになるであろう世界中に無数に存在する恵まれない人々のために、代弁するような世界中の指導者を支持する必要があります。」

やや難しくみえる内容ですが、これがスピーチの目玉の素晴らしい部分となっています。構造としては単純で、「世界中の指導者を支持しなくてはならない」という内容で、その指導者がどんな指導者なのかを、最初の「who」以降に説明しています。

「speak for」は「(人)を代弁する」「(人)を弁護する」という意味。

「polluter」は「汚染する人」という意味で、元となっている動詞は「pollute」(汚染する)。

「the indigenous people」は「先住民」。中立的な意味合いの言葉で、しばしば使われるので覚えておきましょう。

「out there」は「そこら中に(いる)」といった意味。ここでは「世界中」という言葉の反復を避けるために使われていると考えられます。

For our children’s children, and for those people out there whose voices have been drowned out by the politics of greed.

「私達の子どもの子どものために、そして、貪欲な政治のせいでその声が立ち消されてしまっている世界中の人々のために。」

この文は、先ほど出てきた「先住民」などの「これらの人々のために」の続きとして、具体的に「気候変動の影響を最も受けるであろう人々」を追加で述べています。

I thank you all for this amazing award tonight.

「今晩は、この素晴らしい賞を頂き、皆さんありがとうございました。」

Let us not take this planet for granted. I do not take tonight for granted. Thank you so very much.

「この地球を、当然のものと捉えないようにしましょう。私は、今晩のことを当然のものと捉えません。本当にありがとうございました。」

「Let us」とスペルアウトして、「let’s」を強調しています。

「take ~ for granted」は決まり文句で、「~を当然のものと考える」「~を当たり前のものと見なす」という意味です。よく使われるので、まだの人はぜひ覚えておきましょう。

まとめ

レオナルド・ディカプリオのアカデミー賞受賞スピーチ《後編》をご紹介しました。自らの欲を捨て去って、環境問題に言及する、活動家のレオらしい素晴らしい内容のスピーチでした。マスターできればカッコイイ表現もいくつか散りばめられているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

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Tea drinker, painter, traveler, skier and yogi. アメリカ、カナダ、デンマークなどに居住。現在は翻訳の仕事をしながら、イギリス南西部の田舎町でパートナーとその家族との5人+1匹暮らし。